Last Update: "2006/04/05 07:44:08 makoto"
p400 20060319 版
ここでは 20060319 が最新版の場合を示しています。
それ以降のものが用意されている場合には
適宜読替えてください。
橋本さんが最近 patch を公開された
ので、その 20060319 版を使って、
Emacs cvs + inline patch を Tiger (10.4) の上で
組立てた様子です。今回は inline-patch の他に transparency も加えて見ました。
以下では bash で作業をしています
(tcsh と bash の読替は
最後に表にしてあります
)。
以下の作業をするためには cvs, make, gcc などが必要です。これらは、
「Mac OS X Xcode Tools」 と書いてある CDROM
(または DVD なら install 用の CDROM)
の中の、Developer.mpkg をダブルクリックすれば、
準備出来ます。
以前に CVS から持って来ていれば、CVS/Root という譜の中に次の文字が書いてあるはず
なので、それを利用して見ます。CVS/Root の中身:
anoncvs@savannah.gnu.org:/cvsroot/emacs
`cat old-repository/CVS/Root` とやると、その名前が利用出来ます。
526 echo env CVS_RSH=ssh cvs -d `cat emacs-2005/CVS/Root ` co -D 2005-11-22 emacs
527 env CVS_RSH=ssh cvs -d `cat emacs-2005/CVS/Root` co -D 2005-11-22 emacs
そのように回りくどいことをしなくても、文字列が分っていれば、次のようにすれば良いのです。
env CVS_RSH=ssh cvs -d anoncvs@savannah.gnu.org:/cvsroot/emacs co -D 2005-11-22 emacs
最近方法が変っています↓ ( 2005/12/13 日頃から)
cvs -d :pserver:anoncvs@cvs.sv.gnu.org:/sources/emacs co -D 2005-11-22 emacs
cvs -d :pserver:anoncvs@cvs.sv.gnu.org:/sources/emacs co -D 2006-03-19 emacs
この時に
cvs checkout: warning: failed to open /Users/yourname/.cvspass for reading: No such file or directory
と言われることがありますが、この場合は無視して構いません。
CVS から持って来たものに、一度 patch を当ててしまうと、後での利用が不便になるので、
そのままのものを tar 形式で保存しておきます (この項は省略可です)。
528 tar zcf ../distfiles/emacs-20060319.tar.gz emacs
更に patch を当てたものだと後で分りやすいように名前を変えておきます。
531 mv emacs emacs-20060319-inline-patched
patch を
http://sourceforge.jp/projects/macemacsjp/
からもらって来ます。今回の例では、もらって来たものは distfiles に置いています。
emacs と並べた位置に、それらの patch を展開しておきます。
541 tar zxf ../distfiles/inline_patch-20060319.tar.gz
542 tar zxf ../distfiles/transparency-2.1.1.tar.gz
先ほど名前を変えた
ディレクトリに降りてから、patch を当てます
543 cd emacs-20060319-inline-patched/
545 patch -s -p0 < ../inline_patch-20060319/emacs-inline.patch
547 patch -s -p0 < ../transparency2/transparency2.patch
先ほどのディレクトリに戻ってから作業領域を作ります
548 cd ..
549 mkdir
この時点で、次のようにディレクトリが並んでいます。
drwxr-xr-x 2 makoto makoto 68 Apr 1 21:40
drwxr-xr-x 44 makoto makoto 1496 Apr 1 21:11 emacs-20060319-inline-patched
drwxr-xr-x 4 makoto makoto 136 Mar 20 15:09 inline_patch-20060319
drwxr-xr-x 5 makoto makoto 170 Jan 1 1970 transparency2
このうちの、いま作った作業領域の中に移動し make bootstrap します
550 cd
551 ../emacs-20060319-inline-patched/configure --without-x --with-carbon
552 time make bootstrap
....
Generating /Users/makoto/Documents/local-src/emacs-20060319-inline-patched/lisp/cus-load.el...done
real 75m0.589s
user 51m32.092s
sys 6m39.045s
harry:~/Documents/local-src/emacs-20060319-inline-patch-work makoto$
( 1.5GHz Mac/mini Core solo の場合)
real 22m21.304s
user 18m31.127s
sys 1m44.814s
d181:~/Documents/cvs-work/emacs-20060319-inline-patch-work username$
この後に
sudo make install
をします。それとともに、GUI の方でヌーのアイコンをアプリケーションに写しておきます。
(以下の説明を見て下さい)
以下の画面の写しは、以前に作ったものをそのまま使っているので、
上の説明とは合っていません。時間がある時に、差替えます。
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home directory に distfiles(配布形態置場)と local-src(作業場)を作っておきます。
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local-src の中に、(1)emacs (2)inline-patch
が並んでいます。
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上の shell 作業のように
make bootstrap をすると、
emacs フォルダの中の、mac という名前のフォルダの中にヌー(emacs)のアイコンが出来ます。
make install もしておきます。
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そのヌーのアイコンを「アプリケーション」に写して(移して)おきます。
その時に、以前の版があると、許可が足りず、移せない(古いのが消せないの意)と言って来る場合がありますが、
その時にはアプリケーションのフォルダから、ヌーを消しておきます。
左の図では、「移した」ため、上のフォルダから消えて下のフォルダに見えています。
Option を押しながら移動すれば「写す」ことが出来ます。
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アプリケーションの中にあるヌーのアイコンをクリックすると emacs が立上ります。
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dock に入れておくと起動に便利です。
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~/.emacs の設定
上のようにして、
入れた上で、
http://macwiki.sourceforge.jp/cgi-bin/wiki.cgi?CarbonEmacs
を見て、次のような .emacs を設定します。
(utf-translate-cjk-mode 1)
(require 'un-define)
(set-language-environment "Japanese" )
(set-default-coding-systems 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'utf-8)
(set-keyboard-coding-system 'sjis-mac)
(set-clipboard-coding-system 'sjis-mac)
(set-file-name-coding-system 'utf-8)
set-terminal-coding-system
の設定はどこから login するかによります。
euc-japan や sjis あるいは sjis-mac とする場合もあります。
inline を有効に
inline 入力を有効にするには (今回から) ~/.emacs に次のように書いておきます。
(mac-setup-inline-input-method)
transparency の設定
また、今回入れた transparency2 の効果を使うには、
~/.emacs に次のように書いておきます。橋本さんの例では 0.80 になっていますが、ちょっと
裏が見えすぎるように感じたので 0.90 で試しています。
(add-to-list 'default-frame-alist '(active-alpha . 0.90)) ;; 利用中
(add-to-list 'default-frame-alist '(inactive-alpha . 0.40)) ;; 非利用中
bash と tcsh の読替
Mac OS X のターミナルを起動すると bash shell の窓が開きます。
その中で tcsh と入力すると、tcsh を使うことも出来ます。
上の説明の中で、この二つによる違いを下に挙げておきます。
適宜読替えて下さい。
項目 | bash | tcsh |
環境変数の設定 | export HOGE=foo | setenv HOGE foo |
stderr をパイプに送る | 2>&1 | | |& |
/usr/local/bin をパスに設定 | export PATH=/usr/local/bin:${PATH} |
set path = (/usr/local/bin $path) または
setenv PATH /usr/local/bin:${PATH}
|
emacs と
入力した時に実
行されるパスを
表示 | type emacs | which emacs |
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